
第4サイクルより産業用分析ビームラインの高エネルギーブランチ
ラインBL05Aで蛍光収量法によるXAFS測定が可能になりました。
蛍光X線の検出にはシリコンドリフト検出器(SII,Vortex)を用いて
対象元素の固有X線のみを検出する部分蛍光収量法です。
本法の供用により、これまで測定不可能であった絶縁体の測定も
可能になり、すでにゴムなどの測定を行っています。
BL05Aは二結晶分光器を備え、1300-4000eVという広いエネルギー
範囲で利用可能な分光測定ラインのため、非常に多くの物質の測定
がこの供用により可能になりました。
右図はZnSのS K端の全電子収量法と蛍光収量法によるXANESスペクトルです。